戒名・法名彫刻

■戒名・法名彫刻とは

仏教では故人の方に戒名(浄土真宗では法名)という仏弟子の証をいただきます。日本ではその戒名・法名を一家の墓地の石塔、墓誌等に刻んで年忌供養を営んできました。
彫り込む墓石・墓誌及び墓地環境によって現場彫刻か工場に持ち込むかに分かれます。
墓誌に彫刻する現場での一例を上げてみます。

コンプレッサーの空気(エアー)とタンクに入れた混合粉(砂と鉄とダイヤモンドを混ぜた物)とをノズルの先から同時に噴射させて彫る部分にあてていきます。彫られる部分にはゴムシートを貼り、彫る文字のみカットします。カットした部分を刻んでいくという行程です。この行程は、現場でも工場でも変わりません。この作業をするのは当然石工の職人さんが行い、道具を駆使して指先の感覚を大事にし経験とセンスで石に刻んでいきます。このときには混合粉及び微細な石の粉等が舞います。この粉を吸ってしまうと長い間に塵肺(じんぱい)という病気になりますので防塵マスクをして作業しております。彫刻する時期ですが絶対的なものはないのですが、ここ最近では49日法要(特に納骨をする予定の方)までに彫刻を依頼する方が多くなりました。

 

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